クオンタイズとベロシティ
- KAKKA
- 2024年9月16日
- 読了時間: 3分
MIDI関連でDAWを使って音楽を作る人(ループつなげるだけとかAI演奏だけとは除く)が最初にぶち当たるのがこの2つかもしれない。
ある程度楽器が弾けても、この2つは普段使わないのもある。
マニュアルではタイミングと強弱だが、人間らしさをもとめてクオンタイズをばらしたりすることもあるが、個人的にはよほどのこだわりがないなら、クオンタイズがオンタイムでもベロシティ調整次第でグルーブ感はでる。
ただし両方ともかなり深いと思った方がいい。
特に16ビートで叩いているドラム。普通に聴くとオンタイムの16に聞きがちでも、絶妙にシャッフルされていることも多い。
このパターンなどが代表だが、この場合でも、8拍目のキックを1/64(3連)のタイミングで1だけ後ろに遅らせるだけで、グルーブ感が出てくる。本来ハイハットも揺れるのだが、固定で良い。
2つ続いているキックの1つ目のベロシティを低めにすることも効果的。
なかなか面倒に感じるが、機械的に全部でやっても良い。
さてこのことってある程度理屈に適っている。正確に言えばベロシティは強弱ではなく速さであり、上のリズムの場合 ドラマーは16分の細かなタイミングで叩くが、拍の頭を強めにするので、前は弱く叩く。そうなればおのずと遅れぎみになる。それがグルーブを生み出す。同じタイミングで同じ大きさなら全く異なるノリになる。
趣味で音楽を作っている方で、リズムにグルーブ感を感じない人が多い。そんな時って大概がクオンタイズの設定値がちゃんとできていない。そんな細かな値の違いが意外に大きな影響を持つのだ。
人間が叩くドラムだとその値も毎回ズレているので(どんな上手い人でもズレるもの)、それを表現はなかなかできないが、オンタイムで規則的でもグルーブ感は出せる。
ただしいクオンタイズ値を見つけ出すのも経験値かもしれないが、作った音楽のノリがどうしても違うと思う時はいろいろ試して欲しい。
またこれはベロシティにも言えることで、正確にはベロシティは強弱ではなく速さになる。速いと強く表現される仕組み。今のドラム音源はベロシティによる音色変化も大きいので、聴覚上はタイミングの変化に感じることもある。スネア1つの音でもベロシティ値がどこからどんな音に変わるのか把握しておけば、制御できるようになる。
昔は128全開だったが、全体的に抑え気味にコントロールするようになり、その重要さもよく理解できるようになった。
とにかく音楽を作る上でグルーブは重要。それは少しの調整で変化する。ハイハットの強弱だけでも異なるノリが生まれるのだ。
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